10 20, 2006

嫁入り道具

s-R0100130.jpg
1999年、関東方面の鍬の調査に行ったときの写真です。群馬県の東部、桐生市近郊の農家を尋ねた時に見せてもらった鍬です。
向って右側は「風呂鍬」。関東田鍬の系統の鍬で「野州鍬」と呼ばれるタイプのものと思われます。木の台座に入れ歯をするように金属の刃を取り付けたものです。全部鉄のものに比べるとずいぶん軽くできています。この軽さと木の浮力が軟弱地盤の田んぼには有効だそうです。
左側の四本鍬は関東一円で見られる「まんのう」系統の鍬で特に北関東で見られる外側の刃が肩を怒らせたように曲げてあるのが特徴の鍬です。このタイプの鍬にも2系統ありまして、刃先が写真の様に細くなっているものと、うなぎの頭みたいな紡錘形のものとに分かれます。この鍬に取り付けられてる柄は竹でした。写真でも竹の節が見えています。
見せていただいた農家のおばあさんが私に説明してくれたのですがこの2本の鍬は嫁入り道具なのだそうです。今はほとんど使ってないらしいのですが、大切に保管されていました。とても楽しそうに鍬の話をしていただいたのが印象的でした。
鍬にも人の歴史があり、思い出とともに今にあるのだと感じた一時でした。

投稿者 godos : 2006年10月20日 16:30

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)