10 29, 2008

お客様の声と職人仕事

25日に修理イベントを開催した佐々木商店さんでの出来事。担当営業の課長さんと一緒にいらっしゃったお客様との会話のなかでうれしいコメントをいただいた。「こんなのないかなと探していたら佐々木さんのお店に在ったんだよね。」その話題に上ったのが弊社の収穫包丁でした。

2年ほど前、行商の農家のおばちゃんが菜切り包丁が折れ曲がったと言っていた。折れ曲がるほど何を切ったのか聞いてみたら、キャベツを収穫するのに台所で使う菜切り包丁を使っているとの事。研ぎ方が悪かったり、切れが悪いと包丁に無理がかかって折れたり曲ったりするのだそうです。そこで早速改良点の要望を伺い試作したのが「収穫包丁黒打ち」です。


  収穫包丁黒打ち 5寸    収穫包丁黒打ち 6寸

従来の菜切り包丁の材料よりも厚い材料を鍛造で叩き出し強度をもたせました。その分重量は増してしまいましたが気にならない程度に抑えたつもりです。お客様の話では研ぎやすく扱いが良いとの事。研ぎながら使って実が細くなっても安心感があると言っていただきました。

今後も出来る限り現場に出向き、お客様の声を活かした商品開発を心がけていかなくてはと思った出来事でした。とはいえ、職人仕事は鍛冶場がホームグラウンド。なかなか持ち場を離れた仕事には理解をしてもらえないのが現実です。日々鍬と向き合っている弊社の職人が、積極的にユーザーと向き合える環境作りが私の役割なのだと自分に言い聞かせながらの週末出張です。

投稿者 godos : 2008年10月29日 16:46