12 24, 2008
2008年に感じたこと 雑感その①
ホームセンター向けに開発した商品の動向が二転三転しています。一番大きな要因は価格の安い海外品に置き換えられてしまうためです。例年この時期、来春の売場を作り上げるためシミュレーションが行われます。そこで新たに持ち込まれるのが海外で開発された価格のみの商品です。
この傾向はここ5年くらいの間に強力に推し進められています。いわゆるプライベートブランド化です。業界の系列化が進み競争が激烈になった産物なのでしょう。これに伴い確実に増えてしまったのが製品不良です。先日、あるホームセンターで購入した簡易水筒はパッキンが不良で、水を入れた状態で旅行バックにしまっておいたら大変なことになってしまいました。安かったのでしょうがないかと思いましたが、ビシャビシャになった衣類を手にしてやるせない気持ちになりました。
経済産業省のホームページで公開されている重大製品事故公表に、ホームセンター取り扱い商品の製品事故が数件報告されています。記事を見て思うのは販売価格の安いものがとてもリスキーに感じてしまうことです。価格が安くても製品事故がおきてしまえばその対応は一様であるということ。必要な経費をかけて製品安全に努めた商品と、ただ安価であれば良いという理由で作られた商品を製品事故といった観点で見た時に同じ土俵にあるという事実です。
今年の夏に引き起こされた秋葉原の無差別連続殺傷事件で刃物は再び悪者にされてしまいました。一部、不必要な刃物販売ということでタガーナイフの販売規制が各地で叫ばれました。岐阜県関刃物産業連合会はいち早くタガーナイフの生産・輸入の規制を決めた事は記憶に新しいところです。このように刃物に係わる事件が起こるたび業界は消費の落ち込みにさらされてしまうため、製品安全は自己防衛といわざるを得ません。
時代の変遷とともに商品販売の形態が変わり、刃物もセルフ販売や通信販売が増えてきました。私たち製造者を取り巻く環境も確実に変化をしています。以前までは当たり前だった製品安全の観点を大きく見直さなければならない事は自明の理であることを認識させられたた2008年でした。
投稿者 godos : 2008年12月24日 06:24